#greyhairdontcare

トレンド / リアリティ
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Beth Wachtel
5月 14, 2019
現在、徐々に人気を集めつつあるトレンドがあります。それは、#greyhairdontcare、#silversisters、#openlygray、#greyonpurpose、#embracethegrey といったハッシュタグで見受けられる白髪をポジティブに扱うトレンドです。「白髪という自然現象を積極的に承認すること」と銘打った人気ブログ(英語)兼Instagramアカウント「#grombre」では、複数の女性が自身の白髪スタイル(#silverstyle)を披露しています。「#grombre」の発起人である24歳のグラフィックデザイナー自身も、14歳のときに初めて白髪が生えたそうです。Pinterestは、“going grey(白髪にする)”での検索が2018年末に879%上昇したと発表しています。そのなかには、とくに人気の高い白髪スタイル(英語)が含まれていますが、ほとんどの女性の場合、自然に白くなっていく自分の髪を受け入れるには、周りに流されない考え方が必要となります。それは異性の視線をはねつけることであり、個性を示すことであり、「みんながどう思ってもまったく気にしない」と社会的な主張をすることです。どの年齢の女性も、メディアや広告業界によって拡散され続ける理想的な美しさに違和感を感じています。そして、ごく自然な流れで白髪を受け入れる方向になっているのです。
 
That's Not My Age(英語)のファッションジャーナリスト、アリソン・ウォルシュ(Alyson Walsh)が自身の白髪について綴った記事‑(英語)を出してしばらく経ちますが、「ブランドは70歳の白髪モデルを起用すべき。さらに起用しても、年代、体型、人種、サイズによって、年齢の重ね方は違う」と彼女は考えています。ゲッティイメージズでは「#ShowUs」プロジェクトがあります。このプロジェクトでは、これまでの常識を見直して、あらゆる女性を適切に表現することを目指しています。そのなかには、自然に白くなっていく髪に自信をもって自由に生きる女性も含まれます。ジェシカ・ビール(Jessica Biel)とサルマ・ハイェク(Salma Hayek)など、白髪交じりの女性は数多くいます。彼女たちは白くなった髪を堂々とソーシャルメディアやレッドカーペットで披露しながら、このムーブメントを引っ張っています。エンターテイメント業界で、彼女たちのような、何としてでも若く見せようというプレッシャーを感じなくなった著名人を見ると、とても刺激になります。もしかすると、髪を染色しない女性は、自分にとって本当に大事なことへもっと時間やお金を使えるのかもしれません。とはいえ、女性の美に対する古い考えを忘れて白髪を受け入れるのは、単にトレンドに乗ることでも、時間やお金を節約することでもありません。ありのままの美しさでいられる自由を手に入れ、それを楽しむことなのです。「#ditchthedye」で見られる、髪を染色しないで生きる女性は、これまでの常識から自由になった状況をとても楽しんでいるように見えます。
スッキリした表現