ダイバーシティ/エクイティ/インクルージョン表現のためのガイド

コレクション / 提携パートナー
Sarah Mason
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Rebecca Swift
10月 21, 2021
ゲッティイメージズは、国際的な大手銀行のCityと提携し、広告におけるリアルなビジュアル表現を促進するため、ブランドや業界を問わず、世界中のマーケターやコミュニケーターが利用できる世界初のガイドを作成しました。
なぜ今必要なのか?
ゲッティイメージズのクリエイティブ・インサイト・チームは、20年以上にわたってリアルでありのままの表現の重要性を研究してきました。消費者ニーズの変化と共に、ありのままに世界を可視化する必要性はますます高まっています。企業の透明性が高まるにつれ、計画と行動を結びつけることが容易になりました。それはつまり、消費者が購入先ブランドに対してこれまで以上に高い期待を抱くようになったことを意味します。今年のVisual GPSでの調査では、世界の消費者の72%が、商品を購入するブランドに対して、ダイバーシティとインクルージョンへの支持を期待しており、80%が自分の価値観に合うビジネス運営を展開するブランドに愛着を感じることがわかっています。若い世代では、この数字がさらに高くなります。

また、ゲッティイメージズのデータによると、変化する社会のなかで、消費者は、よりインクルーシブな視点を求めていることがわかっています。ダイバーシティとインクルージョンというテーマが過去12ヵ月間にゲッティイメージズのウェブサイトで検索された回数は、これまでの3倍になっています。

この間、ゲッティイメージズでは、継続的に思考錯誤してコンテンツを制作してきました。独自の研究と他の専門機関との提携により、ビジュアルのクリエイターと消費者のためのガイドラインを作成してきたほか、その知識を活かして固定観念を特定して打破するためのビジュアルコレクションも手掛けています。

現在入手可能なガイドラインとコレクション
ジェンダー年齢民族性障害性的指向
ゲッティイメージズでは人材起用に於いて、社員とクリエイターの両方に対して多様性の反映を積極的に行っています。そして次なる進化のステップとしてさらに詳細に検討することにしたのが、アイデンティティです。日常のさまざまな場面で自分自身を反映する多くのアイデンティティを誰もが持っており、その組み合わせが個人としての矜持となっています。ただし、社会には優位的な立場にあるアイデンティティのグループが存在しており、そうでないグループは偏見や差別の対象となることがあります(少数派とされるアイデンティティを複数持っている個人やグループの場合は、さらにその傾向が強まります)。ビジュアルに関して言えば、人口統計学的に連動してアイデンティティが反映されているわけではなく、それによって、起用されるアイデンティティに従来から不均衡が生じていることがわかっています。

アイデンティティというレンズを通してビジュアルコミュニケーションの世界をより深く追求するため、ゲッティイメージズとCitiが提携して作成した資料が、「ダイバーシティ/エクイティ/インクルージョンのビジュアル」です。この資料は、米国をはじめとする10カ所の市場でCitiのマーケティング・コミュニケーション・チームのメンバーに周知される予定になっています。各資料は、文化的/地域的なニュアンスや固定観念を考慮し、消費者に関する地域的なデータやインサイトに基づいて作成されます。ゲッティイメージズ独自のデータと調査に加え、カルチャーに関するKantar社の洞察を活かしながら着目したのは、7つの主要なアイデンティティです。それは、人種、民族、ジェンダー、障害、体型、年齢、性的指向、宗教です(一部の国では、必要に応じて社会経済的地位も加わります)。

ガイドの作成にあたり、「何が見えているのか」「その国の人口動態や心理状態はどうなっているのか」「より幅広い表現の機会はどこにあるのか」といった重要な問いを投げかけました。その結果、時には意外な発見もありましたが、作業をつうじてビジュアル表現を前進させるための明確なロードマップが生まれています。ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンに全面的に取り組むということは、複数のアイデンティティが起用されているかどうかだけでなく、どのように表現されているかについても深く検討するということです。
米国向けの最初のガイドは以下からダウンロードできます。他の国でも順次展開を予定しています。

今後の展開にご期待ください。
女性のミドルエイジ:ポジティブに受け入れられるビジュアル表現