固定観念にとらわれない相撲の在り方

スポットライト / おすすめ写真
Trevor Williams
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Masaaki Kobayashi
8月 26, 2023
大相撲での性差別は、日本で長年にわたって物議を醸しています。伝統的に男性競技である相撲では、女性がプロとして競技に参加することはもちろん、土俵に上がることさえ許されていません。2018年には、倒れた男性の応急処置を施そうとした女性救急隊員に対し、この長年の禁止事項を理由に土俵から離れることを行司が要求しました。この出来事は、全国的な議論と改革を求める声の契機となり、相撲協会が行動を起こす結果となりました。それでもなお、相撲での女人禁制は今日まで継続しています。

しかしながら、相撲は世界的なスポーツであり、世界の他地域では、より包括的なものになっています。コントリビューターのトレバー・ウィリアムズと撮影のアイデアを出し合っていた際、同氏の地元の岡山県にある相撲場について話が出たことがあります。最初、私は、ニッチすぎて性別の制約がある相撲に懐疑的でしたが、驚くことに、その相撲場には女子が数人いるというのです。女性がいれば、固定観念を打ち破って包括性と多様性の重要性を浮き彫りにする撮影になるのではないか。等身大でコンセプトのある撮影になり、商用市場でかなりユニークなものになるかもしれないと考えました。

実際の撮影現場は、照明が美しく、色調が絶妙だったので、うまく進行していきました。少年少女たちの相撲に対する情熱と愛情を目にして、それを撮影するのはとても楽しかったです。彼らのリアルな表情や感情からは、個性、規律、尊敬、忍耐、強さ、誇りといった概念が伝わってきます。

メッセージを伝えられる新鮮なスポーツ関連のビジュアルが常に求められるなか、今回の撮影は、本当に包括的な登場人物と、驚くほどユニークなストーリーを称えるものになっています。
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