ジェネレーション・グリーン:若者世代と持続可能性

トレンド / サステナビリティ
wagnerokasaki
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Maxine Ihezie
9月 1, 2021
何かの購入を決定する際、あらゆる世代が消費者市場に新鮮な視点と需要をもたらします。Z世代とミレニアル世代から成る‘ジェネレーション・グリーン’も例外ではなく、環境問題意識の高い消費者として定着し、環境への取り組みで主導的役割を果たしているブランドを求めています。どちらの世代もこれらの類似点を共有しているものの、この2世代を区別するビジュアルの好みを理解することで、小売業者とブランドは若者世代のニーズと希望に沿った適切なビジュアル戦略を確実に実行できます。

そのため、当社では、Visual GPSの研究において、持続可能性に関するこれらのユニークな願望を探り続けてきました。今年は、イメージテストを通じて、若者世代の心に最も深く響くビジュアルを特定しました。
ミレニアル世代
イメージテストで見られるように、持続可能なビジネスのビジュアルは特にミレニアル世代の共感を呼んでいます。当社の最新のVGPS調査によると、ミレニアル世代の10人中8人が、地域社会を支援する方法として、小規模の地元企業からの購入を好むと答えています。ニールセン社の調査では、ミレニアル世代の73%が、サステナブルなブランドや社会的意識の高いブランドの製品にならばもっとお金を費やす意思があるという結果が示されており、この点を再確認できます。持続可能な消費を表すビジュアルへの好意的な態度は、購買力の向上と、インターネットへの幅広いアクセスを通じた意識の高まりの組み合わせによって説明できます。美容院やビューティサロン、バイクショップ、カフェなど、ミレニアル世代の関心を引き付けたいブランドは、持続可能な小規模ビジネスの誇り高きオーナーや忠実な顧客であることを示すビジュアルを使うと良いでしょう。

Z世代
一方で、Z世代は、人々が力を合わせ、持続可能な未来に向けて変化を牽引する集団的責任が表現されたビジュアルを好みます。VGPS調査によると、Z世代の消費者は、他の世代よりも、協会や擁護団体に加入し、持続可能性と環境を支援する慈善活動に寄付する傾向が顕著に高かったようです。Z世代はミレニアル世代やさらに高齢の世代と同程度の資金を持ち合わせてはいませんが、ソーシャルメディアを利用してつながり、同志を動員しています。Z世代は、グレタ・トゥーンベリのように、自分たちは変化のための倫理的影響者および促進者であるというイメージをアピールしています。この世代を視覚化する際には、気候変動に対する抗議活動でもボランティア活動でも、団結を示すことが大切です。そして最も重要なのは、環境への配慮から生まれる精神的な報いを捉えることです。


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