Visual GPS:ウェルネス

トレンド / ウェルネス
Caroline Tompkins / Refinery29 for Getty Images
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Getty Images Creative Insights Team
2月 24, 2020
Visual GPSは、情報過多の現代社会でのビジュアル表現の在り方を模索し、よりよいクリエイティブを目指す方のために開発されました。本レポートでは現代の消費者にとって大切なもの、興味を引き付けるコンテンツ、最終的な意思決定と行動を促す要因など、さまざまな切り口でビジュアルコミュニケーションを促進する秘訣を探ります。そして独自の調査研究により、意思決定に影響を与える要因が複数存在することがわかりました。人々の行動に強い影響を及ぼすことから、この要因のことを、ゲッティイメージズでは“フォース”と呼んでいます。このページでは、フォースのひとつ“ウェルネス”について紹介します。
ウェルネスの定義 
ウェルネスの意味は、人によって異なります。ゲッティイメージズはビジュアル素材を扱っているので、目に見えるウェルネス、つまり、“体の健康”についてを紹介すると考える方もいるでしょう。しかしウェルネスは体の状態だけではありません。感情的、心的、精神的な健康および家族や人間関係などの健全さでもあります。
自分の内面とつながって波長を合わせ、より意識的/意図的になることであり、自分の調子に応じてライフスタイルと余暇の過ごし方を調整することなのです。

市場調査でわかる人々が大切にしていること 
心と体の健康に関わるビジネスが拡大し、ホリスティックヘルスケアの人気や意識が高まっていることを見れば、今回のレポートで最も強力なフォースがウェルネスだったのは当然の結果と言えるでしょう。事実、人々が人生で求めているものは、自分と家族の健康なのです。ときに苛立ちの原因になることもあるウェルネスですが、世界中で人々が最重要視しています。
ウェルネスとは、人生のあらゆる面で充実感を得ること。
健やかに生きる人生を全角度からとらえられるかどうかが、ブランドに問われています。
(ゲッティイメージズ Creative Insightsチーム)
ウェルネスのビジュアル表現 
こちらのビジュアルは、感情面、関係面、精神面でウェルネスを表現しています。ゲッティイメージズのビジュアル専門家が特にウェルネスのコンセプトを消費者に伝えることができると解釈したものです。

連帯感と行事 
大切な人と過ごす行事ほど、健やかな気持ちにしてくれるものはありません。調査によると、人生の節目を祝う欲求が高まっているようです。その動機として考えられるのは、個人的な充足感を求める思いと休息に対するニーズや生き方のテンポ、また周囲で起こっている政治的/社会経済的な不和でしょう。自分の属するコミュニティや集団と過ごす楽しさを可視化するのは容易なことではありません。とはいえ、カメラの前で楽しそうなポーズを取らせるのは間違っています。虚飾のない、ありのままの連帯感をビジュアルで表現するために、ゲッティイメージズでは、実在するコミュニティや家族を起用して本物の感情を表現しています。
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