LGBTQ+と旅行

トレンド / リアリティ
Klaus Vedfelt
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Rachel Brinton Matthews
6月 4, 2019
世界観光機関とIGLTAによるレポート「Second Global Report on LGBTQ+ travel」(英語)によると、LGBTQ+コミュニティはとりわけ頻繁に旅行をする人たちとされており、旅行時に平均よりも高い消費行動を取るようです。これに、LGBTQ+の権利に対する社会的な変化と法律的な変化が世界中の多くの国で起こっている現状を組み合わせると、こうした人たちを対象にして考案された旅行商品が増えているのも不思議ではありません。

LGBTQ+コミュニティの人たちの多くは、旅先の国で自分たちが社会的にも法律的にも認められるか事前にチェックするようになっています。VACAYA(英語)やOut Asiaといった旅行会社が専門知識とカスタマイズ・ツアーを通じて提供する安全性は、似た意識を持つ旅行仲間の間で安心感を与えているようです。団体ツアーか単独バックパッカーのいずれにせよ、こうした専門旅行代理店は特別な旅行の知識とニーズがLGBTQ+に求められていることを認識して、そういう人たちのためにソリューションを考案しています。

こうした大掛かりなサービス提供に乗り出しているのは、旅行会社だけではありません。豪華客船を使うKesha Cruiseでは、ジェンダーにとらわれない人たちやその仲間を対象にして奇抜で楽しい船旅を宣伝しており、光り輝く魅惑の空間を前面に押し出すと同時に、自分らしくいられる安全な環境を提供しています。同性愛が法的に認められていない場所や、LGBTQ+に対する嫌悪から犯罪が発生している場所では、こうした優れた大規模な団体による養護は、まさに容認を表明するものです。

複数の観光協会も、LGBTQ+のツーリズムが経済に及ぼす好影響の可能性を感じています。アイルランドで同性愛に賛同を求めるキャンペーン (英語)が歴史的な国民投票の前日に発足し、LGBTQ+のカップルが自国で愛を誓えるように推進が図られました。昨年には、誓いの言葉を述べる場所として世界的に人気の高いラスベガスで、 LGBTQ+のインクルージョンキャンペーン(英語)が発足し、新郎新婦やエルビス・プレスリーのモノマネ以外の場所として同市を紹介しています。

旅行業界では、いたるところで写真を見かけます。日差しを目いっぱいに浴びた砂浜や騒がしい都市の景観などの豪華なビジュアルは、視覚だけでなく消費を刺激するのに欠かせません。これは、LGBTQ+のツーリズムでもまったく変わりありませんし、もっと重要視すべきことなのかもしれません。多様な人が旅している様子を見ることは、安心な場所、歓迎的なコミュニティ、インクルージョン体験といった点を評価する大事な指標になるからです。
#greyhairdontcare